歩く幽霊

元気のあるときに書くよ

11/25~11/27日記・23歳になった話

11月25日(土)

  色々準備があったので休みの日にしては早く8時に起床。

 

  PC内のファイルの準備や身支度をし,行きつけの理容室へ。切ってくれた理容師さんが前回も切ってくれた推しの茶髪ロングヘア眼鏡お姉さんだったのでにわかにテンションが上がる。切るのはあまり上手じゃないけど手つきが優しくて好き。

 

  散髪後昼食を買い,いくつか準備をして会場へ。

 

  イベントは新潟の友人たちが応援に駆けつけてくれたおかげで,心配していたよりもずっとうまくいった。これからのことは分からないが,他県にまで来て応援してくれる人たちがいるのはとても心強い。

 

11月26日(日)

  イベント終了後朝の5時半に帰宅。シャワーを浴びて6時に就寝。とんでもなく眠かったが結局8時半に目覚めてしまう。散々うだうだしたあと,10時に家を出発し車で温泉に行った。

 

  友人たちともはや恒例となった温泉を楽しんで一層楽しい気持ちになるも,もうすぐ皆が帰ってしまうことに寂しさを感じた。

  その後,県内ではかなり有名なラーメン屋へ。2時間並ぶことになるも入店し,皆でラーメンを啜る。外食でラーメンを食べるのは久しぶりだったが,好みの味付けであったことと(魚介ベース?の辛味噌だったと思う),皆で食べたことで満足。

  別れ際,誕生日プレゼントを渡されて本当に驚いた。前日すでにプレゼントとしてポーチをもらっていたので,まさかもう一つもらえるとは思っていなかった。来週も会うのに別れ際に泣かせるんじゃねえ。

 

  30分ほど運転し,帰宅。福尾唯さん絡み以外では久しぶりに生きていて本当に良かったと思える1日だった。

 

11月27日(月)

  朝6時,また「エガオノキミヘ」で起床。誕生日ということで父母弟からそれぞれLINEでメッセージが届く。なんというか,こっ恥ずかしいので代表者が言ってくれればいいよと思うのだが,完全に忘れられてると思ったので素直に嬉しい。

 

  出勤したものの,直属の上司が病欠となったため,急遽今日一日担当が自分一人という状況に陥る。とはいえ緊急の案件が幸いなかったため,いつもの1.5倍程度の業務量で済んだ。しかしそれでも処理能力の足りなさを痛感し,軽くへこむ。

 

  なんとか定時まで持ちこたえ,周りの方が全員帰ったので自分も退勤。帰りに夕食のおかずとケーキを買い,ひとり誕生日を祝った。

 

  ふと1年前の自分の誕生日はどうだったろうかと考えるが,ほとんど思い出せないことに驚いた。たしか学校で友人からエッチな本の懸賞券とかもらったような気がする。

  時が経てば経つほど,高校以前の自分と今の自分とが乖離していくように感じる。かつての自分が何を思い,何を願い,どこへ向かっていたのか,そもそも何も考えず何も願わずどこにも向かっていなかったのか。

  もしかすると今の自分は過去の自分の記憶をなぜか持っているだけの別人なのではないか。今の自分はかつての記憶の中にいる「◯◯◯◯◯」(僕の名前)という人間に擬態しているに過ぎないものなのではないのか。自分が誰なのかわからない。自分がどうしたいのかわからない。帰りたい。けれど帰る場所はない。帰り道がないのに帰る先への憧憬だけがずっと焼き付いている。

  そういう考えが頭を支配する時間が長くなった。

  それでも,かつての僕という人間のことを覚えていてくれる人たちがいる限り,「僕」はまだ生きているんだと思う。思いたい。

  10年前に出会った歌は今でもずっと大好きなまま。終わらせる勇気があるなら続きを選ぶ恐怖にも勝てると信じて,歩く幽霊のままでがんばろうと思う。