歩く幽霊

元気のあるときに書くよ

2020年に買ってよかったもの10種

今日は2021年1月1日。皆さま、明けましておめでとうございます。

皆さまには、旧年中は大変にお世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ということで、2020年もすでに終わってしまい今更感はあるが、2020年中に個人的に購入してよかったものを特に10種ピックアップしてまとめていきたいと思う。雑な紹介にはなってしまうが、これを読んだ奇特な人の参考になれば嬉しい。

※紹介順=順位ってわけではない

 

1. iPad Air(第4世代・GPS+Cellularモデル)(+Apple Pencil、smart keyboard folio

最新 Apple iPad Air (10.9インチ, Wi-Fi, 64GB) - シルバー (第4世代)

最新 Apple iPad Air (10.9インチ, Wi-Fi, 64GB) - シルバー (第4世代)

  • 発売日: 2020/10/23
  • メディア: Personal Computers
 

  元々iPad(第6世代)を使っていたが、動作が重くなってきたこととBluetoothキーボードが煩わしくなってきたこともあり、前々からAirシリーズかProシリーズの購入を検討していた。その折にAirシリーズがPro風なデザインと昨日になったということで購入を決めた。

  基本的には非常に満足していて、ほぼ毎日使用している。最近はPCの使用頻度も下がっているため、事実上メインPCみたいな感じ。

  iPhoneとかを持ってるとブラウザで見ているページとかクリップボードを共有してシームレスに使えるのがとても便利。あと画面が非常に綺麗なので動画視聴とか電子書籍を読むのが非常に捗る。

  個人的な意見だが、消費オンリーのオタクがもつタブレットとしてはiPad Airがコストパフォーマンス的に一番優れてると思う。

(絵を描くとか動画作るとか書き物する人はProの方が良さそう)

  ちなみにモバイル通信は楽天モバイル(MNOの方)を契約している。居住地はエリア外だが、1年限定でも無料で月5GB使えるのはランニングコスト的に破格なので悪くない選択ではないかと思う。屋外での使用頻度は現状そんなに高くはないが。

 

 

良いところ

・軽くて薄くて動作も速い

・手書きノートとしての使い勝手が良い

・ステレオスピーカーは動画視聴するならマストだった(無印iPadは片側にしかスピーカーがない)

・USB-Cコネクタは今や人権になりつつある(他製品Lightningはやくやめて)

 

イマイチなところ

・ホームバーの反応が時々悪くなる(画面の精度というよりかはソフトウェア的な問題?)

・smart keyboard folioのキー配列がちょっと苦手

 

 

 

2. Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000 

  以前からこれの旧機種であるPowerCore Fusion 5000を使っていたが、USB-Cから出力できる機種が欲しくて購入。

  今年はコロナ禍のため旅行がほとんどできず、活躍の機会はあまり多くはなかったものの、今の職場では定期的に泊まり勤務があることもあり、その際はそこそこ使えていた。

  通常のモバイルバッテリーはバッテリー自体の充電用に別途電源アダプタも持ち歩く必要があるが、これは電源プラグが内蔵されているため荷物が減って非常に便利。

 

良いところ

・電源アダプタを持ち歩かなくていい

・ホテルや実家に泊まる場合など、1〜2日程度の泊まり旅行ではこれ1個で事足りる

・USB PDに対応してるので、対応機種で高速充電が可能

 

イマイチなところ

・2ポートを同時に充電するとUSBーA側の電力が弱くなって充電が中断されることがある

・ちょっと大きい

 

(参考までに旧機種)

 

 

 

3. 富士フィルム  X-T200(レンズキット・シャンパンゴールド)

  前々から一眼レフカメラが欲しかったが、一昨年は転勤や車の故障などで予定外の出費が多く、購入を見送っていたが、2020年末についに購入。

  実は当初はX100FとかXーT30を考えていたが、流石に初心者が手を出すにはかなり高いこともあり、職場のカメラ好きの人にも相談したりして悩んだ末、この機種を購入。

  富士フィルムにおけるラインナップとしてはエントリーモデルに位置付けられるが、上位機種と同じレンズも購入すれば使えること、一番気になっていたフィルムシミュレーションも十分に使えるということで決めた。

  ほとんど旅行できず、まだほとんど使えていないが、2021年はどんどん外に出て綺麗な景色を写真に収めていきたい。

 

良いところ

・デザインがめちゃくそかっこいい(富士フィルム機のデザイン全般が好き)

・初心者でもそこそこ扱いやすい(と思う)操作

・フィルムシミュレーションの色味が良い

・USB-Cで充電できる

 

イマイチなところ

スマートフォンへの画像転送機能があるが、アプリ側のUIがよくわからなくてめんどくさい

 

 

4. Amazon Echo Dot(第3世代) + Nature Remo(第2世代)

Echo Dot (エコードット)第3世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール
 

 

Nature スマートリモコン Nature Remo Remo-1W2(2nd Generation)

Nature スマートリモコン Nature Remo Remo-1W2(2nd Generation)

  • 発売日: 2018/10/25
  • メディア: Tools & Hardware
 

  2個じゃん!と突っ込まれるかもしれんがこれは2つ揃ってようやく真価を発揮するタイプの製品なので許して欲しい。

  夏頃に購入したが、声でエアコンやテレビを起動したり、出先でスマートフォンを介して操作できるのが本当に便利だった。特に一人暮らしで、仕事が忙しくて帰りが遅い人などは夏場と冬場に帰宅前に室温を調整できるので非常におすすめ。

  Nature Remoの方には温度センサーや光センサー、人感センサーを搭載しているため、これらをトリガーとした自動化設定もできるので、他のスマートホーム製品を買い足すほど利便性が増すのも良い。

  Amazon Echoの方は言わずと知れたAlexa搭載で、アラームをかけたりニュースを読ませたり音楽をかけたり色々使える。

  また、小技だがスマートフォン等に接続してBluetoothスピーカーとしても使える。ペアリングも音声入力と簡単な操作でできるので非常に楽。

  ある意味2020年に購入したものの中で最も未来を感じられた。

 

良いところ

・声だけで家電を操作できる(Amazon Echo

上田麗奈さんの時報が聞ける(Amazon Echo

・登録した家電のリモコンをなくしてもスマートフォンをリモコンとして使える(Nature Remo)

 

イマイチなところ

・プライバシーが心配(気になる人はAppleのHomePodとかの方がいいかも)

・インターネットが落ちると無能になる

・特にNature Remoは製造元のサーバーに依存しているため、そちらが不具合を起こすと使えなくなってしまう

 

 

5. Apple Watch  Series 5(GPS+Cellularモデル・ステンレススチール)

  2020年の初頭に購入。

  前はSONYwena wrist proを使っていたが、バッテリー周りのトラブルやペアリングが勝手に切れる不具合などもあり、辟易していたところに、画面の常時表示が可能になったこのモデルが目に入り、購入した。(series4以前とSEは画面の常時表示ができない。)

  デザインは元々あまり好きではなかったが、慣れとフェイスやバンドをカスタムできる自由度の高さから割と満足している。Cellularモデルにした理由としては、単純にないよりはあったほうが良いだろうというところと、緊急時のSOS機能とかがあるため。大手キャリアであればナンバーシェアリングでLTE通信ができるようにもなるが、現在はLINEモバイルをメインに使っているため使用していない。


良いところ

・フェイス(画面)やバンドを自由にカスタムできる

・画面常時表示ができるため、普通の腕時計以上の利便性がある

・外でマスクをしているときなど、iPhoneのFaceIDが使えない時にこちらで認証なしに決済ができるので便利

・運動や心拍数のログをとってくれるのでフィットネス用途でも便利

 

イマイチなところ

・腕時計なため、ぶつけたりして傷がつきやすい

・まだまだフォーマルな場に付けていきづらい雰囲気が若干ある(最近はあまり気にしていないが)

・充電規格が独自のものであるため、旅行などの時は別途充電アダプタを持ち歩く必要がある

 

 

6. ホーマックで2,000円くらいで買ったラグ

  適当に買ったけどこたつの下に敷くやつとして非常にコスパが良い。学生時代、こたつに付属していた下敷きをカビさせてしまって捨てて以来寒々とした冬を過ごしていたが、ついに寒さとおさらばできて大変満足。

 

 

7. ハリー・ポッターの映画BD8枚セット

  Amazonサイバーマンデーで半額以下になっていたため購入。ハリポタシリーズは小学生の頃から大好きで、原作は全巻実家にあるが、映画の方は昔VHSやDVDが高価だったこともあり揃えていなかった。

  今回ついに全巻購入したことになるが、大好きな映画をいつでも気軽に好きなだけ楽しめるのは非常に満足度が高い。

  惜しむらくはディスクごとにメニュー画面が違っていて1〜5巻は字幕と音声の切り替えがメニューからできないところか……

  2021年はデカめのテレビを買ったりして大画面で映画を楽しめたらいいな。

(これから購入するという人はAmazonのセールの時に買った方がよい。)

 

 

8. リングフィットアドベンチャー

リングフィット アドベンチャー -Switch

リングフィット アドベンチャー -Switch

  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Video Game
 

  今年のコロナ禍で非常に入手が困難になっていたが、友人に手配してもらい8月末ごろに購入。

  とにかく万年運動不足で、毎年夏頃に思い立ってランニングをしたりするも、寒くなってくる9月ごろにはやめていたりと運動が続かなかったが、リングフィットはこれを書いている12月現在も無理なく続けられている。

  とはいえ、夏はほぼ毎日平日もプレイできていたが、冬場に仕事が忙しくなってくるにつれて時間とモチベーションの確保が難しくなり、現在は週に2回程度まで落ち込んでいる。

  人によってやはり向き不向きがあるが、出不精の自分には非常に合っていると感じた。

 

良いところ

・外に出なくても運動ができる

・そこそこの負荷がかかっているようなので結構効いてる?

・浪川ボイスで応援してくれる

・自分のペースで続けられる

 

イマイチなところ

・JoyーConの充電管理をきちんとしないとやりたい時にできないことがある

・賃貸だとヨガマットとかを別途用意しないと足音がうるさかったり床が傷ついたりする

(イマイチというか気をつけなきゃいけないところ)

 

 

9. 高倉むきさんのASMR音声 

www.dlsite.com

  

  年明け間もない2月、仕事が忙しくてしんどい時に購入。それ以来、ほぼ毎日心を救ってもらっている。

  耳かきやマッサージ、寝息など通常の添い寝音声に含まれる要素を網羅しているが、言葉の端々に気遣いや優しさ、まるで本当の恋人のような振る舞いが感じ取れて非常によい。これで440円は安すぎる。2000円くらい払わせてほしい。

  また、ボーナストラックの甘え+心音音声も非常によい。これだけで40分ぐらいのトラックもあったらなーと思う。

  高倉むきさんは普段はYouTubeを中心に活動されているとのことなので、買う前にぜひこちらを聴いてみてほしい。

 

高倉むきさんのチャンネル

https://youtube.com/channel/UCEYU-OEI9FnbeC5hna_cbhw

 

 

10. SALLA.RちゃんのCD

SALLAのうた

SALLAのうた

  • SALLA.R
  • J-Pop
  • ¥255

 

  SALLA.Rちゃんは主にオリジナル曲や既存楽曲のカバーをアップしているVtuberで、同じく仕事が忙しくてしんどい時期にStand by meのカバーを偶然聴いて好きになり、カバーアルバムとオリジナル楽曲を購入した。

  言葉を尽くすより聴く方が早いと思うので、興味のある方はぜひ。

  ちなみに2021年1月ごろにカバーソングアルバム第2弾の発売も予定しているらしい。

 

SALLA.Rさんのチャンネル

https://youtube.com/channel/UCLvPgy0RF2IXO79GP54Aquw

【ネタバレあり】映画「鬼滅の刃 無限列車編」の話

日に日に肌寒さが増すのとは対照的に、木々が鮮やかに色づく今日この頃、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

 

連載開始当初から大好きな漫画「鬼滅の刃」の映画が個人的にすごく良かったので感想を残します。

アニメ「鬼滅の刃」公式ポータルサイト

 

なんだかんだで一般認知度とか人気が高まるのはいいことだし、今後もコンテンツとしてまだまだ続いていくことは間違いないので、もっと好きな人が増えてくれますように。

 

1.原作における「無限列車編」

  原作における無限列車編は、JC7巻2話目〜8巻5話目と、およそ単行本1冊分+αな長さ。

  当初の敵は十二鬼月のうち下弦の壱だが、エピソード終盤では上弦の参が登場し、作品内初の上弦の鬼との戦闘エピソードとなる(その直前に登場し、後に上弦に加わる『鳴女』は鬼殺隊と交戦していないため除く)。激しさを増す鬼との戦いを象徴していると言える。

  また、炭治郎たちが初めて柱の剣士と共闘するエピソードでもあり、その強さ、生き様から3人は強い影響を受け、その後の展開にも大きく影響を与えることになる。

 

 

2.今回の映画の個人的な見どころ

 ufotableによる超美麗な映像

  冒頭のお館様のお墓参りのシーンの林や墓地の映像が、もはや実写と言われても信じてしまうようなクオリティで、このためだけでも1500円払って映画で観た方がいいレベル。

  また、TVアニメ放映時も話題になった雪山の作画も、改めて大スクリーンで観るとため息が漏れた。雪国生まれも思わずニッコリ。

 

 

②原作から追加+大幅にクオリティを増した煉獄さん関連のエピソード掘り下げ

  原作で合間合間に挟まれていた煉獄さんの幼少時代や家族とのエピソードが、じっくり尺を使って丁寧に描かれている。また、漫画ではページ数やコマ割り等の関係で省略されがちな細かな表情・感情の機微が、これまたハイクオリティな作画とキャストの演技でしっかりと丁寧に描写されており、原作ファンも大満足な仕上がりとなっている。

 

  戦闘シーンでは、炎の呼吸使用時の炎が揺らめくようなエフェクトがとても綺麗で、かつヒノカミ神楽で用いられている赤色とは違った配色(筆者の主観だが)で差別化されており、「炎の呼吸」と「日の呼吸」の違いが視覚的にわかるようになっている。

 

  また、無限列車乗車後の夢の中の戦闘も、原作では鬼1体を倒して終わりだったのが新規で鬼が追加されたほか、本来は猗窩座戦で初披露だった「昇り炎天」も使われ、どうしても出番が少なくなりがちな炎の呼吸をより見せてくれる工夫がされている。

 

③小学生観て大丈夫か?!となるしんどいシーン

  今回登場する魘夢が見せる夢の中で炭治郎は家族に再会する優しい夢を見ることになるが、ここまで炭治郎の気持ちに寄り添って観てきた側からすると本当にしんどい。

 

  また、逆に家族から「なぜ助けてくれなかった」「自分だけ生き残って」とひたすら責められ続ける夢も見るが、原作では結構サラッとしたシーンなのに家族の亡骸だとか六太の泣き声だとかお父さん(Cv.三木さん)から詰られたりだとか本当に観てる側がしんどくて泣けてくるくらい辛い。

 

  昨今の人気から小さい子供も映画館に多くいたが、結構トラウマになるレベルだった。しんどいの大好きな諸兄にはかなりのおすすめポイントである。

 

 

3.個人的に特に嬉しかったところ、泣きポイントや感想

①戦闘シーンの大幅な補完

  前述した煉獄さんと炎の呼吸の戦闘シーンもそうだが、特に猗窩座戦は「さすがufotable!」と唸りたくなるような音と光、疾走感だった。柱と上弦の鬼による、常人では目で追えないような速度の戦闘を剣戟の光で再現するとともに、原作にはなかった煉獄さんの片目が潰されるシーンが細かく追加されており、戦闘の壮絶さがよりダイレクトに伝わってくる。

 

②声優陣の熱演

  特に魘夢戦での花江くんの「言うはずがないだろうそんなことを 俺の家族が!」というセリフに思わず泣いてしまった。炭治郎が持つ家族への愛情や信頼、そして家族から受けた愛情を象徴するセリフだが、それら全ての感情を余すところなく演技にこめてくれた花江くんが本当に好き。「人の心に土足で踏み入るな」とか猗窩座が逃げる時の「逃げるな卑怯者!!」とか「鬼殺隊はいつだってお前らに有利な夜の闇の中で戦っているんだ!!生身の人間がだ!!傷だって簡単には塞がらない!!失った手足が戻ることもない!!逃げるな馬鹿野郎!!馬鹿野郎!!卑怯者!!」とか「動け!煉獄さんのために動け!」とかもうお前が炭治郎だよありがとう夏樹。

 

  また無限列車編でさらに人間らしさが増した伊之助の演技。松岡くん、こんな演技もするんだ、好き。。。となり戦闘中に炭治郎にこれは現実だと気付かせるシーンとか炭治郎を刺した運転手に本気で怒るところとか煉獄さんを失ったショックで呆然とする炭治郎と善逸を激励してでもお前も泣いてんじゃねえか俺は泣いてねえ今から特訓だありがとう禎丞きみが生きている時代におれも生きていられて本当によかった大好きだよありがとう。

 

あと善逸の霹靂一閃・六連と「禰豆子ちゃんは俺が守る。」はマジに惚れます。さすがおれたちの下野さん。

 

③アニメ関連のプロモーションの巧さ

  今回の映画だけでなくアニメサイド全般に言えることだが、とにかくプロモーションや情報の出し方、隠し方が非常に巧いと感じた。

  猗窩座の存在は(原作読者はもちろん既知のことだが)伏せられており、キャストについても(パンフやネタバレを先に読むといったことをしなければ)視聴者は全くわからない状態であり、アニメから入ったファンはもちろん、原作読者もいい意味で「初見殺し」を味わえた。

 

  余談だが猗窩座は個人的にはそれこそ関智一さんといった武闘派な感じのキャスティングを想像していたが、蓋を開けるとあの石田彰さんで少し面食らってしまった(さすがに具体名は出していないが、鬼滅ラジヲでも同様のことを花江くんが言っていた)。

※参考:テレビアニメ「鬼滅の刃」公式ラジオ 鬼滅ラヂヲ WEB版 | インターネットラジオステーション<音泉>

  しかし猗窩座が煉獄さんに「お前も鬼になれ」と勧誘する感じとか、危険な甘言をちらつかせる態度がなんとも自分の中の石田さんのイメージにハマり、結果的にはいちファンとして納得できるキャスティングだったと思う。

 

④煉獄さんが本当にかっこいい

  煉獄さんのように、人のために心を燃やせる男になりてえ…

 

4.あとがき

  まだ発表されていないのでなんとも言えないが、アニメ2期は順当にいけば煉獄家を訪ねるところから再開となると思われる。その辺もまたしんどいシーンがあるので、楽しみにしたいなあという気持ち。

  鬼滅の刃最終巻は12月発売予定とのことなので、そちらも心待ちにしながら、またこれからの辛い日々も心を燃やして乗り越えていきたい、そう思わせてくれる映画だった。

 

 

 

おわり。

 

Fine:「劇場版冴えない彼女の育てかた Fine」についての感想とは呼べない感情の垂れ流し

(※映画のストーリーなどのネタバレあり)

 

 

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(これは誕生日に友達からもらったねんどろいどの英梨々!) 

 

 

2019年11月2日(土)。

初めてこの足が大地を離れた飛行体験のあと。

 

横浜在住の友人と横浜市の某ショッピングモールで合流し,

同市にある大きめの映画館に向かった。

 

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目的は,当時話題となっていた映画「冴えない彼女の育てかた Fine」であった。

 

(映画自体の詳しい感想等は,一緒に観に行った私の友人の書いた下記記事に余すことなく垂れ流されているのでこちらを参照。)

kamitsuru.hatenablog.jp

 

作品の簡単な感想を言えば,すごく胸に響く,苦くてでも甘い,

観たあとに爽やかさと(色んな意味での)切ない気持ちになる,

自分が今まで観たアニメ映画の中でも最上位に食い込むものだった。

 

倫也と恵の関係性の変化については,アニメシリーズでも描かれていた。

劇場版ではさらに丁寧に,2人の距離が徐々に縮まり,ただの「プロデューサー」・「メインヒロイン」を超えた関係性に発展していく過程が丁寧に描かれていた。

 

個人的には,倫也と恵がビデオ通話で打ち合わせをしつついちゃつくシーンがクリティカルヒットした。

 

唐突に通話を切るところとか,やりとりとか。

互いに名前で呼び合うようになり,それを周囲には隠してしまう初々しさとか。

 

中盤,紅坂朱音が倒れたことで倫也が詩羽先輩と英梨々を手伝うことになり,

恵との関係がぎくしゃくしてしまうところ。

 

恵が美智留・出海ペアにつっつかれて倫也への本音を吐いてしまうところ。

 

すべてを乗り越え,フィールズクロニクルも自身のゲームも完成にこぎつけるところ。

 

そして,最後の恵への告白と,英梨々とのやりとり。

 

詩羽先輩の歌う「ラブ・ストーリーは突然に」。

 

どれをとっても,いらないシーン,嫌いなシーンがなく,

アニメ版を含めたすべてのエピソードがこの結末のためにあったのだと感じられる映画だった。

 

本当に楽しくて楽しくて,でも自分の中の感情や記憶を逆撫でさせられる,

辛い映画でもあった。

 

また,「登場人物がなぜあそこであのような行動・発言をしたのか」について,アニメ版を観ただけでは理解できないところがあった。

 

原作を読み,我々は加藤恵を,霞ヶ丘詩羽を,澤村・スペンサー・英梨々を,識らなければならないと強く感じた。

とりあえず原作を少しずつ読み進めて,自分なりの解釈を持ちたいと思う。

 

そして手始めに,円盤が出たらかならず買うと決めた。 

 

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ここから先はただただ個人的な感情をつらつらと吐き出すだけ。

 

冴えない彼女の育てかた」という作品に出会ったのは大学3年生ごろのとき。

アニメ開始前からかなり話題になっていた作品であったこと,単純にキャラが可愛かったので(後にそれが澤村・スペンサー・英梨々であると知る。),

なんとなく視聴を決めた。

 

案の定ドハマリし,他のラノベ原作ラブコメとは似て非なる設定や主人公の熱さ,ヒロインのブッ飛び具合,素晴らしいOPED楽曲に惹かれ,毎週の楽しみとなっていた。

沢井美空さんが歌うエンディングテーマ「カラフル。」の歌詞ツイートを一時期垂れ流しにしていた。)

 

そして,そこまで冴えカノが好きになった理由には,当時付き合っていた女性もハマっいたということが大きかった。

 

しかしその後その人とは別れ,その後第2期の放送が始まった。

正直なところ,前のような気持ちで作品を観ることはできなくなっていた。

 

楽曲などはときどきCDを買ったりして回収していたが,肝心の本編を観ることは執拗に避け,仲のいい友人から冴えカノの話を振られても当たり障りのない返答で流してしまうことが多かった。

 

そうして,2年ほど過ぎたあと。

 

長距離ドライブのお供として不定期に聴いていた,ラジオ「ゆうがたパラダイス」における,三森すずこさんがメインパーソナリティを務める「三森すずこのアニソンパラダイス」を聴いていたところ,春奈るなさんがゲストに招かれていた。

そして,「冴えない彼女の育てかた」が映画になること,主題歌の歌詞は春奈るなさんが冴えカノのために書き下ろしたこと,などを聴き,なんとなく今なら観られそうな気がしてきた。

 

帰宅後すぐに2期を全話観た。

 

正直,なぜ今まで観なかったのかと自分を殴りたくなるくらい,素晴らしくて辛くて苦しい青春譚だった。

 

 そして翌週には映画館で劇場版を観て。

 

倫也と恵が仲を深めていく過程を観て。

かつての自分の経験とか感じた気持ちとか,相手が好きだけど踏み込めない気持ち,踏み込みたい気持ち,そういう感情の激流のようなものを思い出させられた。

 

そして,「お前は今なにをしているのか?」「何を成したいのか?」「お前にもこういう結末を選び得たんじゃないのか?」と突きつけられているような気分になった。

 

さいころ,文章を書いたりお話を考えるのが好きで。

中学の頃であったBUMP OF CHICKENの影響で高校の最初の半年だけバンドをやって。

音楽が好きで,友人からの誘いでアニクラにVJとして出るようになって。

 

それで結局,大学を出てよくわからないところのよくわからない事務職員になって。

ずっと掲げていた「故郷に帰り自分の帰る場所を手に入れる」という目標も果たせず。

わかってもらえてると思っていた人に結局理解されず。

 

そうやって腐っている自分に色んなものを突きつけられている気がして,鑑賞後はなにも考えられず,なにも言葉を発せられず。

 

2ヶ月経ってようやく文章に起こせるくらいには自分の中の整理がついてきて(悪く言えば衝撃を忘れてしまって)。

 

自分の未来を,人生を,どうしようかなと,考えずにはいられない。

そんな冬の夜。

Day 1: ファースト・フライト

ライト兄弟(ライトきょうだい、英: Wright Brothers)は、アメリカ出身の動力飛行機の発明者で世界初の飛行機パイロット。世界最先端のグライダーパイロットでもある。自転車屋をしながら兄弟で研究を続け、1903年に世界初の有人動力飛行に成功した。

Wikipediaより)

 

有史以来、人は常に空に焦がれてきた。

自由に空を飛び回ることができたら。

 

そして今、ここに未だ飛行を知らぬおたくがひとり。

 

 

 

飛行機の利用を最初に決意したのは夏頃だった。

何の気なしに抽選を出したBUMP OF CHICKENのライブツアーに大当たりをしたところで、

現在の居住地から東京まで行く経路に悩んだ。

新幹線に乗るには1時間半運転して県庁所在地まで出なければならず、

特急を利用して日本海側を南下しても4時間以上かかる。

 

じゃあどうするかというところで、職場の同僚から飛行機という選択肢を提示された。

飛行機なら往復3万円程度で、1時間程度で東京に着く。

 

問題はただ一つ。

過去24年間、一度も飛行機に乗ったことがなかった。

今までこの足は大地を離れたことがない。

 

しかし,この年齢で飛行機に乗ったことないってどうなんだ…?

いつか海外に行くことになったとき困るのでは…?

というかダサいのでは

 

その思いから,人生経験として飛行機を利用することを決意したのだった。

 

 

11月2日。

連休の始まりにふさわしい,清々しい秋晴れ。

今日,俺は飛ぶーーー。心のなかで気合を入れ,3日間の泊まり自宅をはじめた。

 

諸々の準備を終え、10時半ごろに出発。

初めて走る道路だったが、迷うことなく空港に到着。

 

しかし、ここでミスに気付いた。

飛行機の乗り方を知らない。

 

そういえば乗ることばかりに気を取られて具体的な搭乗手続きとか何一つ調べてなかったーーーー!

慌ててスマートフォンで検索し、具体的な飛行機の乗り方ーーー飛行機に乗る前にチェックイン手続きが必要なこと,スーツケースはあらかじめ預けておいたほうがよいこと,機内に液体は持ち込めないこと,俺が前日夜に苦心して選んだお土産が持ち込めないことーーーを知った。

 

俺のおみやげ(ご飯にかける漬物)だめじゃん!!!!!

たまに奇をてらって小洒落たものを選ぶとこういうことになるね…。

 

泣く泣くお土産を車に置いてきた、荷物の検査の締め切り時刻(出発時間の20分前)が迫ってきたのでダッシュで検査受付へ。

 

 なんとか手続きを間に合わせ、いざ機内へ。

絞首台に上がる死刑囚ってこんな気持なのかなーと思いながら乗り込み,席に座る。

目の前の座席にはタブレット端末めいた液晶画面があり、情報を閲覧したり映画や音楽が楽しめるらしい。

高速バスや新幹線にはないプレミアム感にワクワクしながら、離陸を待つ。

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CAさんのアナウンスとともに、飛行機が動き出す。

こいつ動くぞ!!!と心のなかで絶叫してる間に、飛行機は滑走路へ。

このときはまだ落ち着いていた。

 

 

本格的な離陸体制に入るため、飛行機が高速で走り出す。

 

あれ。

 

速いね、これ…

 

 

結構速度出るんだね。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

あああああああああああああああああおろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろしておろして

 

 

 

そして悟った。

人は大地から離れてしまえば、もう逃げ場はないのだと。

 

気づけば飛行機は着陸態勢に入り、眼下には東京湾

途中素敵なCAのお姉さんにコーヒーをもらった気がするけど、全く覚えていない。

 

 

人生初の飛行体験は刺激的なものであったし、なかなかに楽しむことができた。

実際乗ってみれば(浮遊感と揺れ以外は)快適そのものだし、機内モードであればスマートフォンタブレットも問題なく使用できる。

 

次は海外進出。

そう心に決意し、空港を後にし、ようやっと目的地へ向けて歩き出すのだった。

 

 

ちなみに帰りの飛行機では隣の席のおばあちゃんとお話ししたり頼まれて機外の写真を撮ったりしていて行きとえらい違いだった。

あのおばあちゃん(関西から東北に嫁いだ娘さんに会いにきたらしい)が無事に東北を楽しめたならいいな。

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Day 2: Fineにつづく。

 

【ネタバレあり】仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERの感想、24歳の僕から6さいのぼくへ

時代を駆け抜けた平成仮面ライダーたち。

今その力が、未来へと受け継がれる。

祝え!新たなる王の誕生を!

 

 

—————ありがとう。それ以外の言葉が見つからない。

 

 

映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER」を観てきました。

つらつらと書きます。ネタバレしか書かないので嫌な人は注意

 

 

 

  1. 兄弟

  本作で仮面ライダージオウ=常盤ソウゴ、仮面ライダービルド=桐生戦兎が巻き込まれる事件の中心人物となる兄弟、シンゴとアタル。

  2000年に行方不明になった7歳の兄シンゴは、2018年に現れ、18歳になった弟、アタルと出会う。

  ヒーローへの憧れを捨てきれなくて、いつか仮面ライダーが兄を連れ戻して家族をなんとかしてくれると信じて、でもその願いは叶わなくて、そういう姿が今の自分を見ているようで胸が痛くなった。

  片や、自分が出会った高校生が18歳になった自分の弟だと知った上で、弟をアナザーライダーから懸命に守ろうとするシンゴの姿に心が震えた。

 

  自分にも7つ歳の離れた弟がいる。映画の2人と互いにひとつ違いではあるけど、同じように僕はクウガで育って、弟はブレイドや電王を観て育った。だからこそ余計に感情を移入して、目が離せなくなった。

 

2.

  例年のMOVIE大戦・平ジェネの例に漏れず、本作はビルドからジオウへ、先輩から新米ライダーへのインストラクションだった。

  シンゴたちの世界では自分たちライダーが虚構の存在だと知り苦悩し、「戦兎は何とも思わないの?!」と感情を露わにするソウゴに対し、「どっちでもいい。そのうちお前にもわかる。」と答える戦兎。

  たとえ自分が虚構の産物だろうと、作られたヒーローであろうと、誰かを助けられるなら、誰かの記憶に残れるのならば、虚構と現実に差はない。そうだった、桐生戦兎はこういうヤツだった。

  戦兎が掴んだ答えを戦いの中で受け継ぎ、自らの力に変えるソウゴ。ビルドの力だけでなくその矜持をも受け継ぐ姿は、まさしく平成最後の仮面ライダーに相応しい器だった。

 

 

3.  参上

  仮面ライダージオウは過去と現在を行き来して戦う。そのコンセプトから、放送開始前から期待されていた、元祖時を駆けるライダーこと『仮面ライダー電王』とのコラボ。

  そして最大のサプライズ、TVシリーズ〜さらば仮面ライダー電王まで主人公・野上良太郎を演じた佐藤健さんの登場。感動と興奮で涙が溢れた。

  思えば、電王は僕自身にとってターニングポイントとなった作品だった。その頃僕はちょうど10代に突入し、それ以前まで楽しめていた仮面ライダーを純粋な気持ちで楽しめなくなっていた。だが電王はこれまでと異色の設定と熱いストーリーで、ヒーローから離れかけていた僕の心を繋ぎ止めてくれた。「ずっと繋がってる。」良太郎の言葉にあったように、人と人の繋がりの大切さを思い出させてくれる作品だった。

  そして、モモタロスから良太郎=佐藤健へのメッセージ。もはや言葉では足りない。あと石丸謙二郎さんが普通に仮面ライダーのほかのキャラクターに自然に溶け込んでいて、一瞬レギュラーキャストかと思ってしまった。すごい。

 

4.  笑顔

  そして。

  やはり平成ライダーといえば、彼なしには語れない。

  仮面ライダークウガ。2000の技を持つ男。

 

  クライマックス、人々の祈りに応えて歴代の平成ライダーが姿を見せる。男性と2人の子供が叫ぶ。

 

「やっぱり平成ライダーといえば!!!」

 

男性の姿が、一瞬光に包まれ、かつての少年の姿に戻り、仮面ライダークウガが現れる。

この演出は、ずるい。

 

僕が初めて出会って、初めて憧れた仮面ライダー

 

  ほかのレジェンドライダーに過去の俳優さんたちの声が当てられる中、クウガことオダギリジョーさんの声は(大人の事情か)流れなかった。

 

だが、その戦い方と彼を象徴するサムズアップ。

そして107番目の必殺技・空中前転を加えたマイティキック。

間違いなく彼は、僕が憧れたクウガだった。

 

 

5.  青空

  他にも書きたいこと、語りたいことがたくさんあったが、とても自分の文章力とタイピングでは書ききれない。

(タカメダルに触るオーズとかかっこいいカズミンとかジオウWアーマーとか!!)

  そして、この感想記事を、平成ライダー始まりの日である1月30日までに投稿したかったこともある。

  この映画を観てまず思ったのは、「仮面ライダーを好きでい続けてよかった」ということ。自分のように全作品を変わらず追い続けている大きなお友達は少ない。だが、それで得たものは自分にとってとても大きくて、かけがえのないものだった。

  そして、今仮面ライダーを観ている子供たちが、この作品から何かを感じて、いつか素敵な大人になってくれればいいと思う。

  また、平成が終わったあとのジオウの展開、次の世代のライダーの活躍に期待しつつ、これからもいちファンとして作品を追い続けていきたい。

 

おわり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

24歳の俺から6さいのぼくへ

 

久しぶり。

俺のこと、わかるかな?

全然顔が違うからわからないかもしれない。

俺はね、18年後の君だ。

 

君はまだ知らないと思うけど、もうすぐ君には弟が生まれる。

そのことで君は、怒ったり、辛い気持ちになったりする。

でも、一緒に仮面ライダーを観て遊んだり、ゲームをしたり、そういう思い出がこれからたくさん増える。

弟がいたからぼくの人生には意味があった。

 

これからそう遠くないうちに、辛いことがたくさんある。

いろんな人と離れ離れになるし、二度と会えなくなる人もいる。

色々なものを得るけど、そのぶん失っていく。

でも君が信じたものは、君が大好きなものは、ずっと変わらず心のなかに残っていく。

君が大好きな仮面ライダーを、俺は18年間変わらずに大好きでいつづけた。

18年前の今日、クウガを好きになってくれてありがとう。

俺もこれから、頑張っていくから。

友だちって

 

友だちっていうのは,空っぽな僕の空白を埋めてくれる存在。

無価値な僕に価値を付与してくれる存在。

 

みんながいなかったら本当に僕はだめになってたと思う。

4年前に潰れてしまってただろうしそれよりずっと前小学生の時にだめになっていたかもしれない。

 

まだ潰れずにいられるのはみんなのおかげ

あと何回会えるのか,あと何回一緒に笑えるのかわからないけど,終わりの日まで一緒に頑張ろうね

そして一ヶ月が過ぎた

「2018年は2日に1回は日記を書きたい」とか抜かしてたのはどこの誰なのか。

 

  3月に入り,年度末の忙しさが本格化してきたことで残業を余儀なくされていた。(それでも他の企業よりはずっと少ないが。)

  あまり人に言えないがかなり面倒な案件も出てきて薄ら寒い思いもしてしまったし,やはり年度末は大変なのだと思い知らされた。(できれば年度末に判明してほしくない案件だった。)

  3月第二週の土曜,隣の隣の市に大学時代の友人が遊びに来ていたので,散策しがてらそばを食べたりワイン工房を見に行ったりおしゃれな喫茶店を見つけたりしてなかなか充実した1日を過ごすことができた。さらに親友のSの誕生日プレゼントも無事選ぶことができ,精神的にかなり上向きになった。

  その夜,2018年冬に放送を開始した「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の第2話〜第8話までをワインを飲みながら視聴。それまで第1話だけを観てそのままにしていたので,周りの人が騒ぐほどおもしろいのか少し懐疑的だった。しかし第4話あたりでまさかの嗚咽を漏らして泣いてしまい,自分でもかなりびっくりした。(酒のせいもあったのだと思うが,僕は基本的に『泣けるとされるアニメ』でもピークにあたる回や最終回でしか泣かない。)

  その勢いのまま最新話だった第8話まで駆け抜けた。Twitterで随時実況していたのだが,台詞のひとつひとつが繊細で美しく,1話1話が詩篇のように感じられた。特に第7話と第8話では涙が止まらなかった。(正直初めての恋人と別れたときもこんなには泣かなかった)

  散々泣いたことで精神がリセットされ,清々しい気持ちになれたことも大きい。安野希世乃さんも「涙。」で歌っているけど,泣くことってやっぱり大事で「明日笑えるために」必要なことなんだと改めて思った。日記を書いてる時点では第9話まで放送されているが,最新話でも号泣してしまった。今後どのように展開していくのか,とても楽しみな作品だ。

 

  3月第三週の土日は正月ぶりに両親の家に行った。なんとなくこの週しか親に顔を見せるタイミングがないなあと思い,ほぼ思い立ったような形で移動した。僕はよく地元の友人以外からは「全然訛ってないね」など言われるが,家族に久しぶりに会うと当たり前のように訛りが出てくるのは自分でも面白く感じた。普段はほぼ敬語なのでなるべく訛りを出さないようにしているというのもあるが。

  父はますます年齢を感じさせるような表情を見せ始めてやるせない気分になった。会話は相変わらずで少し安心はしたが,父と話せる時間もあまり多くはないのだろう。

  母はそんなに変わっていなかったが,やはり隣人との関係の悪さによる物音への過剰な反応は変わっていなかった。隣人に殴り込みをかけたい気持ちをこらえるのが少し難しくなってきた。

  弟はあいかわらずでかい割に中身はほとんど成長していないので心配になった。大丈夫か高校二年生。僕はきちんとやりたいことを見つけずになあなあで進路を選んでとても後悔したので,弟にはきちんと自分のやりたいことと向き合って考えてほしいと思うが,結局のところ自分で気づかないと本気にはなれないと思うので難しい。

 

   昔の黒歴史ブログでも書いたことで社会に出てから更に思うことなのだが,自分の完全上位互換が溢れている世界で「今自分がやっていることを自分がやる理由」を見つけられず苦しい思いをする日がある。自分にできることなんて結局のところ他人も全てできてしまうわけだし,仮に自分が今死んだとしてもすぐに交代要員が来て全く同じ仕事をこなし,組織は外形的にはなにも変わらずに稼働する。自分の代替存在なんて掃いて捨てるほどいて,「自分でなくてはいけない理由」などこじつけでもないという現実を考えさせられる。よく「自分が死んでも世界は何事もなかったかのように進んでいく」という言葉を見るが,それをやっと実感して本当にこわくなってくる。人間は自身の存在の無価値さ無意味さを自覚しては生きていけない生き物なんだと思い知る。その完全上位互換との折り合いをつけるために人間は自分だけが関わる他人と固有の関係を構築したり,特に親しい他人と結婚とかそれに類する制度を用いて家族になったりするわけで,逆にそれがないと人間は不安でしょうがないんだろうなあと考えてしまった。

  結婚とかが悪いとは言わないけど,それに至るまでの過程とそれにより受けるメリットとデメリットを考えると今の自分には恩恵が少ないし,そもそも他人とそこまでの関係を構築すること自体の難易度が高すぎて挫折するしで無理だと考えている。ために寝起きとか感情の起伏が激しい日などにそういうことができる人間が羨ましくなったりするけど。

 

 

  ひとまず今月はアルコールと「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」と先週買った「星のカービィ スターアライズ」を糧に生きていこうと思う。